2018年11月12日 [ツーリング]

instagramでつながったbelllayさんに房総を案内してもらった。

belllayさんの経験とホスピタリティにより「Z1-Rで走る楽しさ」を煮詰めたようなツーリングだった。

AM8時に首都高用賀IC入ってすぐのPAで待ち合わせ。

お互いインスタの発信があるので粗い解像度の情報は持っていてそれを軸に深掘ることで、みるみると解像度が上がっていって「えええっ!?」という驚きに繋がったりで興奮した。

このまま話をしていたい思いもあるが、まずは走り出すことに。

今回のコースはありがたいことにbelllayさんが事前に詳細をまとめくれてた。

房総には行ったことあるのだが、コースに記された道は走ったことない道ばかりでbelllayさんの後を追っていく。

まずは房総へのショートカット、アクアラインを目指す。

大橋ジャンクションから中央環状線に入り、生暖かい空気が充満した山手トンネルをひた走る。

トンネル最後のコーナーを抜けて地上へ出ると11月のキリっとした空気が全身を包む。

大井JCTの登りコーナーを車体を右に倒して加速していく。

周りの景色が右から左に流れ、高度が上がるにつれてモヤのかかる東京港が目の前に広がった。巨大なキリンが行儀よく並んでる。その刹那、羽田空港を離陸したばかりのジャンボジェットが頭上スレスレを飛び去っていく、視線を下ろすと出番を待つ信じられない数の新幹線がズラリ。

トンネルを抜けてからの一連の目まぐるしい変化を、前を走るZ1-Rを視界の中心に捕らえて見ていたからか、自分が乗っているバイクを俯瞰して見ているような錯覚をおこした。とにかく今反芻してみても美しい映画かMVを見ているような鳥肌が立つ映像だった。

渋滞しているアクアラインをサクとパスして君津で下道へ。君津で高速を降りるのは初めて。

昨夜の雨がまだ乾いていなくてウェットなコンディションなのが少し残念だが、バイクを走らせる喜びが勝る。

紅葉が始まった山肌を背景に瓦屋根の屋敷の庭に、たわわに実った柿の木がポツンと一本。日本の農村の原風景そのもので目を奪われた。

途中、コーヒーを飲みながらお互いの愛機を眺める。

仕事がらイギリスに頻繁にいくbelllayさんは、イギリスでZ1-Rを見つけて自身で手配して輸送、税関、登録を行ったというから驚き。

そしてイギリスでBMW R90Sを所有していて駆け巡っているというのだからかっこよすぎる。

Z1-Rの外装のペイントは日本で新たにして、その際にサイドカバーのエンブレム下の焼けていないオリジナルな色を抽出して塗装したとのことで当時の色が再現されていて美しい。

比較すると経年の変化がよくわかる。エイジングされてたどり着いた自分のZ1-Rもまた美しいなと。

Z1-Rの外装パーツには縁取るようにピンストライプが施されている。

言われてなるほどと思ったのだが、依頼した業者が誤ってZ1R-IIの仕様で塗装をしてしまったようで、近々やり直してもらうとのこと。

具体の差異は、二本のライン間隔、ラインの太さ、パーツの淵からラインまでのmargin、わかりやすかったのがキャブの上のタンクを縁取るラインのカーブの形状の違い。

I型とII型でこんな違いがあったのを初めて知った。面白いなあ。

この違いを知ってからヤフオクのZ1-Rを見てると、I型のカラーだけどII型のラインが施されている車体がたまにあって「おっ」って思う。

それにしても仕上がってきた塗装を見て、この違いに気付けるbelllayさんの眼力はすごい。

青空が見えてきて日陰以外の路面はドライに変わった。

ここからが更に楽しかった!

belllayさんが選んだルートと房総半島の特性も手伝って、ほぼ高低差がない連続コーナーが延々と続き、なおかつほぼ信号がないのだから楽しいにきまっている。

私は下りのタイトコーナーの連続をZ1-Rで走るのがあまり好きではないので、高低差のほぼないbelllayさんのルートは本当に楽しかった。

belllayさんが(少し抜いて)前を走ってくれているおかげで、コーナーを安全かつ挑戦的に攻めることができた。

加速と制動を繰り返して理想のラインを描く心地よさったらない。バイク最高。

白浜の大きな駐車場でお互いのバイクを交換してみた。

自分のZ1-Rはウオタニを入れた時、FCRに変えた時に劇的に変わった印象をもっている。belllayさんのマシンはポイント点火、ノーマルキャブなのだが、回転数もスムーズにあがるし、グイグイ加速するし、変な振動も皆無。

自分がノーマルだった時と比較して高いレベルで仕上がっていることがわかる。

加えてガスの残量メーター、電圧計もきっちりと仕事をしていて、ウィンカーキャンセラーもついこの間まで機能していたとのこと。グッドコンディションなマシンであることがここからもわかる。

近々Z1-Rの最大のウィークポイントであるフロントのブレーキシステムを交換する予定とのこと。完成度の高いマシンに変わることだろう。

昼食に美味いラーメンを食べ、アクアラインの渋滞を避けてフェリーで帰るというルート。

船上の時間ものんびりと潮風を感じながら飲むコーヒーが美味かった。

走った距離は276kmなので体力的にはいつもより余裕があるのに、脳がもうお腹いっぱいと感じている充実感は新鮮すぎる。費用対効果が高いというか、全体的に大人の余裕を感じるツーリングコースという感じだ。

最後はbelllayさんのインスタで度々登場する日本のACE CAFEと言っても過言ではない都筑PAのスタバでまったり。

2台並んだZ1-Rを見ながら今日のツーリングを振り返る。そして次の再開を約束して別れた。

Instagramというツールを介して新たな人と出会い充実した一日を過ごせたこと、そして今後豊かな時間を創出することが容易に想像できるこの出会いに本当に感謝しかない。bellleyさん、ありがとうございました。

【data】
総距離:34,921mile
ガス:151-172円/l
ツーリングの距離:172.5mile(276km)
燃費:19.91km/l

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