KAWASAKI Z1-R log

ところで今日のような2月の暖かい日は、冬眠しているエンジンを目覚めさせたくなる。

フェイスブックのタイムラインには、見事に咲き誇った河津桜の写真がちらほらと流れてきて、南伊豆までズバーっと走りたい気持ちが高まるが、あいにく午後から予定があり時間的に難しい。

こういうぽっかりと空いてしまった午前中に美味いコーヒーを飲むためにカフェまでバイクを走らせるのは悪くないアイディアだ。

ただし、カフェなら何でもいいわけではない。

もちろん美味しいコーヒーは飲みたいのだが、それよりも優先したいのが「自分のバイクを見ながらくつろげる」こと。

カフェに着いた事を想像してみる。冷えた体を温めながらも久しぶりのフィーリングに気持ちは昂ぶり、頭の中はバイクのことで埋め尽くされているだろう。

そんな時にエンジンの熱気が伝わってきそうな距離でついさっきまで跨っていたバイクを見ながら、来た道を反芻できたらどんなにいいだろう。

そんな理想的な時間を過ごせるカフェを検索をしてみるが、世間の大半の人は店内からバイクが見えるかどうかなんて露ほども考えないらしい。

雰囲気の良さそうなカフェは次々にヒットするのだが、店の前にバイクを駐めるスペースがあり、かつ店内からそれを眺められるのかどうかの情報は皆無だ。

自分のニーズが圧倒的マイノリティであることに打ちひしがれる。

残念な検索結果に見切りをつけ、まだまだITで解決できない身近な課題は多いなあと感じ入る。

仕方がないので、自身の記憶を頼りに過去に行ったことのある条件を満たすカフェを脳内検索して、STREAMER COFFEE COMPANYを行き先に決める。

Li-Feバッテリーに交換して初めての冬だったので、きちんと仕事をしてくれるのか不安だったが問題なくセルが回り難なくエンジンに火が入る。

走りだすとやはり風は冷たいが、調子よくレスポンスを返してく加速とエンジンのサウンドに、相殺されてなおお釣りが来る。

忘れていた記憶が呼び起こされて、これこれ！　とポジティブな感情が増幅されていく。

お気に入りのコースを流してから、五本木にあるお目当てのSTREAMER COFFEE COMPANYまで道をつなげる。

STREAMER COFFEE COMPANYは、直前のエントリで訪れたblue bottle coffeeと同様にthird wave coffeeと呼ばれる独自のこだわりをもったお店。

ホームページを見ると創業者は日本の方なんですね。

お店に着くと、窓際のテーブルの真ん前の駐車スペースが空いていたので滑りこませる。

店内は8割ほど席が埋まっているが、運良く自分のバイクの近くの席が空いていた。

ストリーマーラテを注文。通常の3倍のコーヒー豆を使用しているとのこと。

思い描いたとおりの時間を過ごせることの幸せよ。

家に帰ってきてinstagramに写真をアップしていて、ふと最近読んだ記事を思い出した。

若者は検索にGoogleだけでなくTwitterやInstagramも活用している → ハッシュタグの重要性に気づいた話

今日のように、ヤフーの検索エンジンでは引っかからないことをinstagramのハッシュタグにして貯め続けることで現状検索では辿りつけない情報が集まっていって、ゆくゆくは集合知になっていくのかなと。

というわけで

#バイクが見えるカフェ

というハッシュタグを今日のポストにつけてみた。今のところ私のポストしかヒットしない。

今後も「バイクを見ながらくつろげるカフェ」を見つけたらこのハッシュタグ「#バイクが見えるカフェ」をつけてpostしていくつもり。

もし、この記事を見ている方で「バイクを見ながらくつろげるカフェ」を知っている方がいましたら、ぜひこのハッシュタグ「#バイクが見えるカフェ」をつけてもらえるといいなと。