2014年4月29日 [メンテナンス]

フロントのキャリパーを純正からブレンボ ラグビーに変更した。

おととしの冬にFブレーキ周りはキャリパー以外を大幅にアップデートした。

この時はZ1-R特有のワイヤー引きのシステムからの脱却がメインで、マスターシリンダー、メッシュホース、ローターを変更をした。

キャリパーも一緒に変えるべきか長い事悩んだのだが、結局は純正をそのまま維持する形にした。

理由は「Fブレーキのアップデート」の記事に記載をしているとおりだが抜粋すると下記。

リプレイスをすることは決めたが、コンポーネントの選択はすぐには決まらなかった。

一番悩んだのは、キャリパーの選択。

ロッキードAP2696はこの手のカスタムの定石ともいえるが、自分としてはあまりしっくりこなかった。

躊躇した理由はいくつかあるが、一つはキャリパーのメンテンナス。特にブレーキダストのメンテナンスを頻度高く行えるのか不安があった。

このアップデートでブレーキのタッチや制動力が向上してノーマルのキャリパーのポテンシャルを把握できて楽しかった。

ただ、やっぱり制動力は現行のリッターマシンと比較すると満足できるレベルではなく、純正のフロント周りのルックスを大幅に崩さない程度でキャリパーを変えたいと思っていた。

そんなときにまめしばさんのblogでブレンボ ラグビーを紹介している記事を見て、ダストシールが装備されていることやルックスと機能のバランスが自分の求めているモノにマッチしているなと感じて購入をした。

キャリパーが決まると次はキャリパーサポートの話になる。

去年の11月にまめしばさんからコンチネンタルのタイヤを購入したときに、受け渡しをかねて一緒に食事をした。(購入したタイヤはまだ着けていない)

その時にブレンボ ラグビーを購入したことと、サポートをどうしようか迷っている話をした。まめしばさんは知り合いのショップで作成しているとのこと。吊るしで売っているところも無さそうだし自分もワンオフで作る事に決めた。

しかしこの手の仕事を得意としているショップを知らないのでどこにお願いするべきか決めかねていた。こういう悩みはいつもD5さんに助けてもらっているので相談をしてみるといくつかお店を紹介してもらった。ホームページを見比べ吟味した結果、デザインやキャリパーサポートの作成経験が豊富な感じが良いなと、soup-upさんにお願いする事に決めた。

こうやって理想の形に一歩一歩近づいていくプロセスが楽しい。

今年の1月にsoup-upさんに伺った。

キャリパーを持参して行ったので、寸法を測りながらどんな感じの仕上がりにしたいのかを詳細に伝える。

伝えるそばからCADを操作してその場でデザインに落とし込んでいく様は非常に興奮した。

クライアントと同じ画面を見ながら完成の形を共有していく作業は、出来上がった時の「これじゃない感」を少なくする為にはとても重要な行程だと考える。

でもこれって自分の腕に自信が無いと創る「過程」を共有しながら一緒に進めて行く作業はなかなか出来ないと思った。

だって自分の感性や経験、テクニック、作業スピードをクライアントに開示していくことにもなるから。途中で本を調べたり、誰かにアドバイスを求めたり、同僚にレビューしてもらうことも成果物の説得力を上げるためには制限されるなと。

そしてこの作業はクライアントである私もこの時間に集中しないと成立しない協業。せっかくその場で認識を合わせながら進めているのに後日やっぱり変更。というのは何か嫌だなと。

3時間ぐらいだろうか、笑い話や今やっている海外の大手メーカーからの依頼の話などを交えながら確定したデザインがコレ。

決定したデータをコイツに入力する。いかにもなルックスがそそる。

10日後ぐらいに完成の連絡をもらい受け取ったのが写真のブツ。

これはかっこいい。

ブレンボ ラグビーの形状に沿ったアールなどの私のこだわりや、多くのキャリパーを創ってきた経験からもらった助言が反映された一点物。とても嬉しい。

コイツとキャリパーをファナティックハートに持ち込んでインストール。

この後キャリパーサポートはブレンボ ラグビーのボディと同じ色にパウダーコートで塗装。

装着した状態。

装着するまでの上記のストーリーを経ての、このルックスは自己満足を極限まで満たす。すごく気にいった。

関わっていただいている全ての人に感謝。

加えて一点。

以前の記事でも触れているがおととしのアップデートにおいて自分で「圧倒的に無粋」と表現したBRAKE FLUIDカップ。やっぱり乗る度になんとか出来ないかなと思っちゃうのでカップを少し小さいモノに交換。

装着した状態。

ステーはファナさんでつくってもらった。カップもステーもシンプルで気に入ってる。

今回メッシュホースも長さが足りず新調した。

そして一番肝心の制動力と運転した感想。

十分に慣らしの期間を設けてこの週末に満を持してワインディングを走ったのだが、もうね感動ですよ。今までの印象を一新させるぐらい自分のマシンのトータルの完成度があがった。

力強く走るためにこそ制動力が必要なのだと再度認識。安心してコーナーに突っ込んでギューっと制動し全開で立ち上がる一連の流れが楽しすぎる。

この週末の3日間でだいぶ長い距離と多くの山を駆け巡ったのだが、すでにもう走りたくなっているぐらい楽しい。

バイクってトータルのバランスだなぁとつくづく思う。

こういう感想を自身の経験を踏まえて感じれているのが良いし、バイクと一緒に成長している感覚が良いな。と時間をかけながら一歩一歩進化している自分のスタイルを肯定しておく。笑

【data】
総距離:30,651mile

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  1. 4月 29th, 2014 at 08:48
    Reply | Quote | #1

    Good!

    • 4月 29th, 2014 at 23:07
      Reply | Quote | #2

      今回もいろいろと相談にのっていただいてありがとうございました。
      走りに行きましょう〜

  2. Z1000J
    4月 29th, 2014 at 10:12
    Reply | Quote | #3

    自分の気に入ったカタチに仕上げる楽しみ。いいですね!!

    • 4月 29th, 2014 at 23:08
      Reply | Quote | #4

      ルックスと性能のバランスをとりながらのカスタム、本当に楽しいなと思います。

  3. night
    5月 2nd, 2014 at 16:27
    Reply | Quote | #5

    今回は、物凄い勢いでアップデートされてますね(汗
    ブレーキは走るに必ず必要な止まる!止める!の機能ですから、安心できる物にするのが一番ですよね。
    ちなみに、サポートのパウダーコートの具合はどうですか?フレームだとパウダーコートが広く使われていますが、サポートはアルマイト加工が通常だと思うので傷だとか対Bオイルとかにはどうなんでしょうか??

    次のアップデートが何になるのか、楽しみですね~^^

    • 5月 4th, 2014 at 08:15
      Reply | Quote | #6

      ブレーキが変わると印象ががらっと変わりますね。
      サポートのパウダーコート、たしかに負荷のかかる部分なので何かしら影響がでるかもしれないですね。
      今後時間をかけて検証をしてみます。今の所変化はなしです。
      次は何ですかねー。バッテリーは今の所問題ないですが期間的にはマストで変えないとなんです。
      軽量バッテリーを調べないと。。

  4. 5月 7th, 2014 at 05:47
    Reply | Quote | #7

     御久し振りです。
    色々とモデファイされてますね。
    しかし乗り易くなるのは良い事です。
    うちのもコックに問題が残りますが、思案中です。
    そろそろタイヤ交換しないとねー笑

    • 5月 14th, 2014 at 08:25
      Reply | Quote | #8

      お久しぶりです
      いろいろやってます! 乗りやすくなっていると思います。
      次は何をしようかと検討する時間も楽しいですよね。

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