今回選択したキャブは、FCR35パイ。
写真からわかるように、ファンネル仕様にはせずにエアクリーナーを残す形でお願いをした。
キャブのポテンシャルを活かし切るならファンネルなんだろうけど、そのパワーと引き換えに頻繁なメンテナンス・OHが必要になると考え、私のスタイル(ツーリングや街乗りがメイン)だとそこまでシビアにパワーを追求するよりは、いかに低コスト(お金も時間も)で維持するかに重きを置いた。
車体を見ながら、丁寧に説明をしてもらう。
今回のセッティングの特性、シャシダイに載せた際の挙動、試乗のフィードバック、燃費の話、冬場の冷え切ったエンジンの始動方法、アイドリングの調整方法。
どれも自分にとっては新鮮で興味深い話だった。
体感する。という一番強烈なフィードバックの前に何がどう変わったのかについて微に入り細に入り説明をしてもらい、最初に脳ミソにinputする。というプレゼンテーションは、特性が変わったマシンへの興味を振り切らせるには充分すぎた。
「説明は後。まずは乗る」というのもアリなんだろうけど、ここでグッと本能を抑え、頭で理解した後の体験は、より神経を研ぎ澄まさせて、解き放たれた快感は増幅された。
教えてもらった手順で加速ポンプを機能させて始動。
セルを回した時の最初の咆哮は脳をビリッとさせた。
ノーマルのキャブとは違う振動が鼓膜を刺激する。
システムの切り替わりの今だけ感じることができるこの違和感が心地よい。
きっとすぐに日常となり何も感じなくなるのだろうけど、この感覚はブログを読み返す度に思い出せるようにしておきたいなと思った。
アイドリングの調整つまみの機能を確認して、暖機もよい頃合いだ。
そして未体験の領域に足を踏み入れる。
説明してもらった事を反芻しながら一つ一つをクリアにして行く作業は快感以外の何者でもない。
どのレンジからもスロットルを開くと「コーーーーッ!」という小気味良い吸気音を奏で、身体が置いていかれるような加速をする。恍惚。
ブルサンの周りを試乗して、感じたままの気持ちを感謝と共に岩野さん、米村さんに伝える。
岩野さんから、「自信を持って良い仕上がりと言える」という言葉をもらいブルサンを後にする。
今回は、キャブの他にフロントのブレーキ周りも手をいれてもらった。
キャブが攻めだと、ブレーキは守りなのかな。
ブレーキの詳細は次回のエントリーで記載する予定。バランス良く攻守のボトムアップができたことで、ワンランク上の心地よいフィーリングを手に入れた。
【data】
総距離:29,834mile
この記事を読んでいる人は下記の記事も読んでいます
facebookのアカウントからもコメントができます
FCR導入したんですね。
しかもノーマルエアクリを残してるのがまた良いです。
自分は当時のまんまのキャヴですが、使えなくなったらこうなるんでしょうね。
寒くなりましたが、ガンガン走らせて楽しんであげて下さい。
エアクリーナーボックス残しました。
ノーマルのキャブが使えなくなったら、そういう選択もありますよね。
劇的に乗りアジが変わって楽しすぎて、寒くても走り回ってます。
まさかのキャブ交換だったんですね!
それもFCRとは!
エアクリーナーボックス残すためにエアクリナーダクトまでのアタッチメントは削りだしのワンオフですか?
かなり手間がかかってますよね。
ノーマルキャブと違って、ドカーァンと来る加速感はかなりの物だったでしょうね♪
ブレーキの改良点が気になりますね^^
コメントの反映と返信が遅くなってしまってすみません。
スパム判定のプログラムが誤っていたようで、コメントに気がつくのが遅れてしまいました。
FCRにしてみました! 結果は個人的な感想ですが大満足です。
アタッチメントは、ワンオフではないはずです。今度岩野さんに聞いておきます。
加速の違いはノーマルとは一線を画すものでした。乗っていて楽しいです。
ブレーキの改良も、個人的には非常に満足しています。
FCRいいですね。エンジンが若返った感じではないかと想像します。
エンジンの調子=キャブレターの調子といっても過言ではないほど重要なパーツですよね。
エアクリーナーを付けるとフラットバルブ特有のアイドリング時のカタカタ音は解消しますか?
気持ちよくアクセルオンすると免許が心配になりますので程々なスロットルワークを!
ハイ。キビキビと回るというか、シャキシャキと反応するというか、とにかく楽しいです。
キャブって重要なんですね。こんなに変わるのかと思いました。
フラットバルブの音は、昨日乗った時に意識して聞いてみたのですが、カタカタという音は殆どしていなかったです。
加速が気持よすぎてついつい空けすぎてしまうので、気をつけます。
FCR導入だったんですね。
それもエアクリーナーボックス残しですか。画像で見るとエアクリナーボックスダクトとFCRとのアタッチメントがワンオフ削りだしポイのですが?
無いものはつくれ!のブルサンですから、やっぱりワンオフでしょうか?
絶妙なRとピッタリフィットした造形が良い感じの仕上がりですね^^
ノーマルと違って、結構ドカーンと来る加速感とかキャブだけでも意外とパワーアップしてたりしても意外と扱いやすかったりするので普通に乗れますよね^^
ブレーキも変わってるみたいなので、レポ楽しみに待ってますね♪
FCRにしました。
その選択に至るまでに、長いことどっちにするか迷ったんですがFCRにしました。
FCRとのアタッチメントはワンオフではないはずです。ここ、ちょっと手違いがあって本当は黒くアルマイトしたモノを持ち込んでいたんですが、それでは無くてこのピカピカのが着いていました。
年明けにそちらに変更予定なんですが、今ついてるのもコレはコレでいいなあと。
まさに扱いやすい。という言葉がぴったりですね。こんなにキビキビ動くとは思ってなかったです。
ブレーキも本当にお願いして良かったなあと。年内中には書きます!
FCRの直線的な外観がZ1-Rとよく似合います。
旧車にFCRどうもいまひとつしっくりこないことが多いですが、これは大正解ですね。
ここまでくるとどうしてもフロントブレーキを強化したくなりますが
ブレンボだとデザイン的にマッチしないので悩みところではないでしょうか。
かといってロッキードはデザインはばっちりですが、鬼のようにブレーキ鳴きするみたいですし。
おー。なんか嬉しいコメントです。
以前に雑誌で、旧車にはCR。のような記事を見て、そういうもんなのかあ。ぐらいの気持ちで読んでいましたが、実際に選ぶ立場になると、多角的に検討をして自分の求めるスタイルに近いモノはFCRだなと結論がでました。
CRを乗っていないのでその選択が正しいのかわかりませんが、FCRの乗りアジには非常に満足をしています。
はい。ブレーキも各コンポーネントの選択は迷いました。
こちらも割りと、定石と言われる型があるように感じますが、今回はそこまで踏み込まずに改善をしてもらいました。
こんにちは、連日寒いですね。
私も10年くらい前にノーマルからFCRに変更しましたところ、とても快適になりました。
それまでずっとエンジン不調で悩んでいたのが解消され、燃費が少しよくなりました。
通勤メインでほぼ毎日乗っていたので、この頃はスロットルの戻りが悪くなり、アイドリングも不安定なので
年明けに次のFCRに交換予定です。
蛇足ですが先日公開されていた邦画「赤い季節」に撮影用車両として所有するZ1-Rを貸し出しました。
(ちょろっとしか出ていませんが)そのうちレンタルにでもなったら見てみてくださいませ。
こんにちは。寒いですねー。
こんなに快適になるんですね。CRの乗りアジも味わって比べてみたいですが、本当に快適。
燃費は計算違いかな?ってぐらい良くなっているので、もう少し様子を見ようかなと思います。
おお。再度FCRにリプレイスなんですね。
10年間のメンテナンスの回数や、トラブルなどがあったのか、どの部分がどういうふうに経たっていくのかなど、いろいろ聞きたくなります。笑
映画に使われたんですね! その映画をみるとかどまきさんのZ1-Rの仕様を見ることができますね。
見てみます!