夏のツーリングは早朝にサクッと。これに限る。
この日は、AM6時に前回のmtgでお別れした多磨霊園で待ち合わせ。
5時半ぐらいに東の空が燃えてきた。
6時ぴったりに、Z1000Jさんが登場。約一年ぶりの再会。相変わらず愛機はピカピカ。
お互いのバイクをみながら、あれこれと話し1年前との差分を埋めていく。Z1000Jはオイルクーラーが付き、エキパイがKERKERに変わってる。KERKERは想像していたより静か。高回転の伸びが良くなったとのこと。軽量化にもだいぶ貢献している模様。いいなあ。
まずは奥多摩の小河内ダムを目指す。
今日のルートは、Z1000Jさんのヘビイローテーションのコースの一つ。オススメのツーリングコースを持っていると、こういう時に重宝するなあ。
新青梅街道からR411に入った青梅駅付近から、空気が澄んだのがわかる。気温も涼しく切り替わった。
視界は濃い緑色の山々に埋め尽くされた。
この道を構成している景色が、昭和っぽく、トンネルのディティールだったり、アジのある商品看板などがとてもフォトジェニック。朽ちかけた「奥多摩」の標識を通り過ぎ、ワインディングを楽しみながら小河内ダムに到着。
駐車場に入り休憩。涼しくて心地よい。いつか独りで本とバーナーを持ってきて、コーヒーを飲みながらダラダラ過ごすのもいいなぁ。今度やってみよ。
駐車場には、いすゞ 117とホンダ S800、CB750、我々のZと旧車が並ぶ。昭和50年代にタイムスリップしたような光景。
小河内ダムから清流沿いに走り、大菩薩ラインで柳澤峠へ。
この日はピーカンというよりは曇天という感じで、バイクにも人にもいくらか優しい。それでも停まると暑くて、二人とも即座にジャケットを脱ぎ水を飲む。
Z1000Jさんのメッシュのジャケットは涼しげかつ、プロテクタがデフォルトで付いていて良い感じ。
かろうじて富士山が見えて、ここで2度目の休憩。
柳澤峠から塩山へ。
この道は谷から伸びた高架橋が連続していてダイナミックな景色。
フルーツラインという道に入り、塩山を眺める駐車場で休憩。こまめな休憩で疲労感はほぼ無し。独りで走っているとこの頻度での休憩はしないので新しい発見。バイクにとっても良いんだろうなあ。
駐車場でZ1000Jの写真を撮っていたら、「乗ってみる?」と提案を頂く。
普段は他人のバイクには万が一があったら大変なので、乗らないことにしているのだが、Z1000Jというバイクのポテンシャルへの興味と、なにより、エディ・ローソンの’81-’82のAMAスーパーバイク2連覇を達成したマシンのベースとなったZ1000J(’82はKZ1000R)は、Z乗りにとっては一度は乗ってみたいというもの。
こんな経験は滅多にないので乗せてもらうことに。
跨ってまず驚いた。車体が軽い。なので取り回しがとても楽だ。
走り出してまた驚く。レース仕様に再設計されたこのマシンは、ヒューン(or シャーン、時にはヒュンッ)と驚くほど軽やかに回転数が上がっていく。なんだこの楽しい加速は。
ワインディングを、しなやかに駆け抜ける感覚は私のZ1-Rとは一線を画す。これがZ1000Jかぁ。。禁断の果実。一瞬心が揺らいだ。
Z1000Jの余韻に浸りながら次は和田峠を目指す。
一度跨ってみて、ポテンシャルの凄まじさに印象がガラっと変わった目の前のZ1000J。羨望の眼差しを送りながらR20を走る。
ついついZ1-Rと比べながら走ってしまう。
今まで、Z1-Rの走りについて特に不満はなく、このまま今の状態を維持していければ良いなあと考えていたが、少し違う気持ちが自分の中に芽生えてきたのが分かる。
和田峠に続く道は、すぐ横に清流が流れていて子ども達が網を持ってキャッキャッと騒いでいる。停車して川を覗き込むと15cmぐらいの魚が群れているのが分かる。良い環境だなあ。
峠に入ると、ドロップハンドルにしがみついたロードレーサー達が、一漕ぎ一漕ぎ噛み締めるように登っている。
その横を涼しい顔して、排気ガスを撒き散らして駆け抜けるのは少し気が引けたな。
頂上で撮った写真が一番上の写真と左の写真。
ここから、奥多摩にも高尾山にも縦走できるようで、独り山に入っていく人もちらほら。まだ11:30ぐらいだからね。
気温も大分上がってきて、信号で停まった際に、Z1000Jさんの油温計に目が行ってしまう
このあと陣馬街道沿いのお蕎麦屋さんでお昼を食べて、14:00ぐらいに朝の集合地点でお別れ。
家に帰り、ガリガリくんを食べながらZ1000Jの乗りアジを反芻。
確かに衝撃だった。が、冷静になると当然ながら、Z1-RはZ1-Rの良さがあり、そこを活かした乗り方だったりカスタムだったりを意識して付き合って行けばよいなと。Z1000Jに乗ったことで気づいた。
今後Z1-Rを乗っていく上で、有意義な経験ができた一日。
>Z1000Jさん
貴重な経験と、素敵なツーリングコースを教えて頂きありがとうございました。
秋にもう一度自分で走ってみるつもりです。
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お疲れ様でした。
曇り気味でしたが熱中症にならずに助かりました。
山の上と下界との温度差は辛いがものがあります。
「命の洗濯コース」は日常を忘れさせてくれる貴重な時間です。
涼しくなったら超ヘビーコース巡りしましょう(笑)
Jにまたがり両足べったりで膝があまる人はあまりいません。
体格に恵まれておられ羨ましいです。どんなに大きな単車でも乗れますよ。
Z1300とか如何ですか?
ところで、蕎麦は外れましたね・・・・・。
>Z1000Jさん
お疲れ様でしたー。
奥多摩の過ごしやすさは癖になりますね。
非日常な体験は刺激的で、日々の悩みの解決の手助けとなり、新しいアイディアのきっかけになりますね。
超ヘビーコース! 行きましょう。
Jも大きな単車ですね。本当に良い体験だったなあ。感性の幅を広げてくれました。
Z1300の存在感、ボリュームは欧米サイズの体躯の私には合っているのかもしれませんが、空冷の魅力を考えるとやっぱり無いのかなあ。
蕎麦は確かに。。
気心の通じた同志でのんびりと、いいですね。
涼しそうでいいなあ。
ところで、Z1-RとZ1000Jでそれほど違いがあるとは驚きです。
Z1000J、かなり手が入ってるんでしょうね。
ところで、Z1000Jさんは先日奥多摩の大麦代で見かけたかたですよね
その後、拙ブログにもコメントくださった。
「どこかで見たことある」とひっかかってたんです、やっとすっきりしました。
>ケビンさん
小河内ダムの駐車場は、静かで涼しくて過ごしやすかったです。
Z1000JとZ1-Rの乗りアジの違いは、私のZ1-Rは車重が重いのが大きな要因なのかな思います。
今回Z1000Jに乗ったのをきっかけに他のバイクにいろいろ乗ってみたいなと思うようになりました。
他のバイクのスペックを知らなすぎるなと。。最近のバイクであればレンタルバイクなどもありますのでそいうのも利用して、自分のZ1-Rと他のバイクの違いに急に興味がでてきました。
>ケビンさん
あちこち出没してます(笑)
my J君は基本的にノーマル、変わっているのは排気量くらいです。
キャブもそのまま。チェーンも630。
あれやこれやと変えたいのですが財布が軽くてなかなか実行できません。
せがれ達が自立したら小遣いが増えるかも。
定年してでも乗り続けたいと思ってます。
ところで夏休み最終日。明日から仕事だ。気が重い~。
Z1-Rと1000Jとは全くと言って程乗り味が違いますね。
一度Jに乗せて貰った時に吃驚しましたねー笑
でも乗り味もその車の個性ですよね。
Z1-Rも乗りこなす楽しみが残る川重車らしい個性が有ります。
長く乗り続けて下さいね。
>KAZさん
Z1-RとJでも全然違うし、Z1-R同士でも同じ乗りアジのマシンは皆無と言えそうですね。
多くのマシンの個性を体験して、自分なりのZ1-Rをちょっとづつ作り上げていきたいですね。
長く乗って行きますよ。これから、どういう変化をしていくのか楽しみながら。
まいど!
Z1000J、良さそうですね!
自分は、無いものねだりなんで、
試乗なんかすると、欲しくなってしまいます...。(笑)
「ラフライダーズカフェ」、信州に行ってきました。
記事を細かくしすぎて、なかなか終わりません...。(汗)
>ラフライダーさん
試乗すると欲しくなっちゃいそうですよね。
自分のZ1-Rを知る為の経験値上げと言い聞かせて乗ってみます。笑
信州ツーリングレポート見ました。最高です。
気心しれた友人とワイワイのロングツーリング+途中からjoinしていくスタイルは素敵すぎる。
私も偶然出会いたい。
どこでも寝ちゃう感じがいいですね。蕎麦屋の「カレーライス5人前」のくだりは笑っちゃいました。
はじめまして。
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