KAWASAKI Z1-R log

午前中に箱根TOYOターンパイクを走った後、いつものキャンプ道具をセットして一路、茨城県鹿島灘を目指す。

横浜新道～湾岸線～東関道の終点潮来ICまで。

高速道路の移動だったので革ジャンを着て走ったのだが、風を切っても切っても熱風が来るばかりで暑すぎて閉口。

この日は3連休の初日だったが、午後の移動だったのでほとんど渋滞はなく、東関道は誰も居ない区間も多々あった。

東関道の成田ICを過ぎたあたりで走行中に良いものを見た。

それは、頭上わずか10mほどの高さをジャンボジェット機が着陸の為横切ったのだ。あまりに非現実的な光景に感動と驚愕。

潮来ICを降りて、鹿島のコンビナートを眺めながら、北浦に沿って北上。

北浦の湖畔で撮った写真が上の3枚。

入道雲と土手の緑が夏っぽく、旅っぽく、いい感じだ。なんとなく北海道を彷彿とさせる。北海道行きたいなあ。

まずは温泉に向かい、さっぱりしてからキャンプ場へ。

友人たちは買出しに出かけていて誰も居ない。

灼熱の行程から開放され、革ジャンもジーンズもブーツも脱ぎ捨て、短パンTシャツで、だだっ広い芝生に裸足で立ち、冷えたビールを煽る。最高の瞬間。

炎天下の下、オイルクーラーも無い我が空冷マシンが、さくっと茨城まで来て調子よく走ってくれる。

2年前から比べると飛躍的に状態の良くなったマシンを見ながら、感慨深く独りビールを飲む。

次はどこへ行こうかな。なんて考えながら。

友人たちも戻ってきて、テントを設営して宴の準備。

バイクの旅では持っていくことは難しい、ダッチオーブンやスモークセットなどでワンランク上のキャンプを楽しむ。

翌朝は6時ごろに鳥の鳴き声で起こされ、テントから這い出す。

コーヒーを淹れて休日の朝のゆっくり流れる時間を木陰で満喫。

海に行く友人たちとは分かれて、一人バイクに跨り帰路に着く。

昨日、東関道で遭遇した目の前を飛ぶ飛行機の光景が忘れられず、もう一度見てみたくて衝動的に成田ICで高速を降りた。

地図でそれっぽい場所に見当を付け探し周ること20分。高速道路から見えた目印の赤い鉄橋を見つけた。

あの非現実的な光景にハートをがっちり掴まれてしまったのは私だけではなかったようで、その場所にはバズーカのようなレンズを装着したカメラを構える人がずらり。

皆一様に、耳にイヤホンを挿し無線機で管制塔のやり取りを傍受している。

近くの人に話しかけたら、飛行機が来る方向や次にどこの航空会社が来るなどの情報を親切に教えてくれた。

教えてもらった情報を元にバイクと飛行機が一緒に撮れそうな場所に駐車して飛行機が来るのを待つ。約15分ぐらいの間隔で次々と飛行機が着陸してくる。

高速道路で見た、真下から見上げる迫力には及ばないが、それでもかなり近くを飛行機が飛んでいる光景に興奮しながらシャッターを切る。

この写真の機体の真下に飛行機の進行方向を横切る形で高速道路が通っている。頭上10mは言い過ぎかもしれないが、かなり近い。

15分に一本とは言え、走行中に飛行機を真下から見れたのは、かなり良いタイミングで走行していたなと思う。

目の前を飛ぶ飛行機を満喫したので再び高速に乗り、今回の旅は終了。

一人気ままに目的地まで自走して、目的地で友人と落ち合う。という旅のスタイルは一人旅的な楽しみと、マスツーリングの良いトコ取りで自分にとって旅の理想形だと感じた。またこんなスタイルのバイクの旅をしたいな。