KAWASAKI Z1-R log

ツルツルのリアタイヤの写真。サイドは相変わらず色濃い陰影が見える……。

今まで着けていたタイヤは、DUNLOP K300GP。タイヤサイズは120/90-18。

以前の交換の記録から、このタイヤの走行距離は4,980mile（約7,968km）で2年4か月の間使用したことがわかる。

このデータはK300GPとして、よく持ってくれた方なのか、それとも下馬評通りの短すぎるライフだったのだろうか。

溝を見る限り、もっと早めに交換をしておくべきなのは明らかだが。

ブログの流れとしては、ここで4,980mile走ってみたK300GPのインプレに入るのが定石なのだろうけど、Z1-Rを譲ってもらった時からリアはK300GPだったし、新品のタイヤを履き潰したのがこれが初めてなので、優劣をつける対象もない現状で、あれこれ語ったところで薄っぺらいインプレになることは必至なので割愛。

今あえて言うなら、特筆すべき不満は無いタイヤだ。

比べる対称もなく同じタイヤを着け続けるのは芸がないなと考え、知見を広げるためにもK300GPとは別のタイヤを選んでみる。

今、自分のZ1-Rはノーマルの状態に近いと言える。

ならば、タイヤだけ高スペックな物をチョイスするのもアンバランスだし、タイヤのスペックを落とすことで発見できる何かがあるのではないかと考えた。例えばK300GPの素晴らしさだったり。

今回は、初めてBRIDGESTONEを入れてみたくてBT45 4.00-18に決める。

BT45は、Vレンジのタイヤもあるが今回の選択の経緯を考えればVレンジはオーバースペックなのでBT45VではなくBT45を選択。

タイヤ交換はいつものショップ（ウルフmoto）で。

事前に電話をしたところBT45は取り寄せになるとのことなので、お願いをして先週の土曜日に行ってきた。

ショップのオーナーであり元GPライダーの北野元さんに、「これにBT45入れるの？」と言われ一瞬たじろぐが、「一度入れてみたくて」と言うと、「グリップは落ちるから気を付けてね」とアドバイスをもらい作業が開始。

ショップに向かう前に取り回しをした時は、特に何も感じなかったのだが、作業スペースに入れる際に取り回しに難儀している様子。

「パンクしているのかと思ったけど、リアブレーキが引きずってますね」とのこと。

次はリアブレーキだな。と、財布から羽の着いたお札が飛んでくところを想像しながら心で呟く。

手際よく作業は終わり、新品のBT45が装着。（リアブレーキの引きずりも調整して頂いた）

パターンは賛否あるみたいだけど、個人的にはあまり気にならない。それよりも走ってみたフィーリングが気になる。

北野さんに「今日は無理しないでね」といつものアドバイスをもらい、いざ出発。

走り始めてすぐにK300GPとの違いを感じる。

路面の凹凸が前よりもダイレクトに伝わってくるのは、タイヤが新しいからなのだろう。

左右に荷重を掛けたり抜いたりの切り返しが、車両が前よりも軽くなったのかと思うぐらいフットワーク良く行える。これが俗にいうヒラヒラ感というやつなのだろうか。

なんか楽しいぞ。これは。

茅ヶ崎あたりまで往復しようと計画していたが、寒さに負けたのと、リアのブレーキも気になったので、都内をさくっと走ってこの日は終了。

体の芯まで凍える寒さだったが、やっぱりZは走ってて楽しいなあ。

今後、高速道路、ワインディング、ツーリングなどの際にK300GPとの比較をしていきたいなと。（K300GPのフィーリングを忘れないうちに走れるのかが若干心配だが……。）

タイヤの種類・スペックだけで、こんなに乗り味が変わる物だというのがよく分かった収穫の一日。

自分にとって気持ちいい乗り味をマイペースに探究したい。

追記。この日自宅からの始動時に、何回キックをしてもセルを回してもエンジンがかからず、いい加減疲れてきてもう今日は乗るのやめようかなと思った時に、前にnightさんがキックのタイミングでセルも回していたというコメントを思い出してやってみたところ、驚きの一発始動で思わずニンマリしてしまった。nightさん、助かりました。