2009年9月24日 [ツーリング]

秋の連休を利用して東北(福島、山形、秋田)を一人で巡ってきた。

一泊二日の行程を1日ごと2回に分けて記事にする予定。

連休2日目(20日(日))3:30に起床。

前日に積載した荷物を軽くチェックして4:00に出発。三軒茶屋から首都高にのって東北道へ。

連休初日(19日)は東北道上りで43Kmの渋滞があったようだが、2日目はそこまでの渋滞はなかったように感じた。

東北へ向かうことを考え防寒は気を使ったつもりだったのだが、宇都宮ICを過ぎた辺りから下半身が特に寒くて那須高原SAで雨具の下を追加装着。スパッツ(CW-X)、雨具、ジーンズの体勢。かなり快適。

SAを出発しようとしたら同じく一人旅のハーレーの男性から「寒いねー。どこいくの?」と話しかけられる。

普段、がたいの大きい風貌からなのか知らない人から話し掛けられる事がほとんど無いのだが、一人寂しく映ったのか気さくに話し掛けてきてくれた。

お互いの行程でひとしきり盛り上がったところで7:30に出発。

郡山JCTから磐越自動車道に入り猪苗代磐梯高原ICで降りる。降りてすぐのコンビニで投稿したのが実況1の記事

この日は秋晴れって感じで磐梯山もくっきり。桧原湖を眺めながらの県道2~西吾妻スカイバレーのワインディングが気持ち良過ぎてニヤニヤが止まらない。

西吾妻スカイバレーの白布峠から撮ったのが上の写真。ススキと澄んだ空気が秋らしくていい感じだ。この峠が福島県と山形県の県境。

最上川沿いのR287を走っていると「鮎祭り」の看板がいくつも出ていて駐車場に向かう車が列をなしているので寄って見ることに。鮎祭りだけあって写真のように大量の鮎が焼かれていてお昼を兼ねて購入。香り高い川魚特有の味を満喫。

R285から県道18に入り進路を東に山形市を目指す。県道18はマイナーな道でほとんど人がおらず、この日一番の快適な道だった。

途中にある山辺町の棚田が美しくて、おもわずバイクを降りてのんびり。帰宅後調べてみたところ棚田百選に選ばれているらしい。納得。

今回の旅は稲刈りの時期で黄金色の稲穂がどこまでも続く風景をいくつも見ることができた。

GWの旅は田植え。今回の旅は稲刈り。日本の田舎の原風景を楽しみながらの旅だった。

山形市の中心部を抜けて今回の旅の目的の一つ、山寺 立石寺に向かう。

芭蕉の「閑かさや岩にしみいる蝉の聲」で有名なお寺だが私が山寺に興味を持ったのは、藤子・F・不二雄のSF異色短編集に収録されている秀逸作品「山寺グラフィティ」を読み切ない物語の舞台に引き込まれた為。

また、Fの作品の中では実在の土地が舞台になっている数少ない作品であり、山形に行くなら訪れたいと思っていた。

作中にでてくる1コマ1コマが目の前にあり1015段の階段を一気に登る。要所要所を写真に納め満足でお寺を後にする。

R112で月山を眺めながらR458へ。

この道が辛かった。最初は景色の良い道だったのだが途中、舗装路からダートに変わるのだ。こぶし大の石がゴロゴロしている道なので低速で走らざろう得ない。モトクロッサーには良さそうだがZ1-Rには厳しすぎた。「早く終われー」と叫びながら走行。ダートでも国道。

なんとか国道47にたどり着き再度最上川沿いに。15:00ぐらい。(左の写真)

ここら辺で今日のキャンプ地をそろそろ探さないとなあと思い、その前に夕飯を済ましておくことに。今思うとかなり早い時間だがお腹が空いていたのであまり気にならなかった。

GSで聞いたお勧め韓国料理のお店「高麗館」に。

韓国人のおばちゃん達が切り盛りしている、お世辞にも綺麗とは言えないお店。

プデチゲなるチゲ鍋にラーメンが入っているような物を注文。

「辛いの平気?」と聞かれ「平気」と答え、15分ほど地図をみながら待っているとグツグツと煮えたぎる地獄のようなビジュアルのプデチゲが登場。

見た目ほど辛くなくて美味しい。「どう?」の問いに唯一知っている単語で、「マシッソヨ」と答えると満足そうに他の注文を捌いていた。

プデチゲを待つ間に近くに温泉があることが分かったので、最上川沿いの観音湯に向かう。途中ビールとおつまみを購入。

観音湯は左の写真をもう少し上から俯瞰した、最上川と夕日と風車が一望できる抜群の眺望だった。

風呂からあがると日も落ちて辺りはだいぶ暗い。

近くにキャンプ場も無さそうなので観音湯のある山の中で適当に開けた場所にテントを張ろうと(実はキャンプ場では無い場所にサクッと野宿するのをやってみたかったのだ)走るが途中から舗装路が無くなり、「これはダメかなあ」と思っていた矢先に「熊出没注意」の看板が立っていて「完全にダメだな」ってことでUターンして最上川のほとりにテントを張ることにした。

蚊が多くてテントを張っている間に手と首を刺されてしまったが、なんとか設営完了。この時点で18:30ぐらい。

初日の行程540kmを思い出しながら、さっき買ったビールを飲んで一息。美味かったなあ。。

一人旅ってバイクに乗っている時は気ままで本当に良いのだがバイクから降りた時が手持ち無沙汰というか、やることが無くて困る。地図を見るぐらいしかやる事がないのだ。

今回の旅で初めて実況と称して、このブログを写真と一言でライトに更新していてそのエントリへのコメントをチェックするのが唯一バイクを降りた時に能動的に行う楽しみだった。

一人旅のプロフェッショナルの人がいましたら是非教えてください。キャンプ場で一人で何をして過ごすのがお勧めでしょうか。

というわけで、繰り出す街もお店も近くには無く一人の夜を楽しむ術もわからないので歯磨きをして就寝。20:00ぐらい。小学校低学年並の生活。

当然朝までは行けるわけは無く23:00起床(笑)。ここからが長い長い一人の夜に。

とりあえず目が冴えてしまったのでウィスキーとピーナツを出し、明日の行程を考える為地図を見たり、iphoneでニュースや天気予報を見たりして過ごす。

心配していた寒さはGWのツーリングで皆から「ふとん」と揶揄された10年選手の厚手のシュラフが大いに役立ち、ダウンジャケットと防寒パンツをはいていると気にならない程度だった。

テントを設営した場所がキャンプ場ではないので、物音にすごく敏感になる(23時に起きてしまったのもきっとこのせい)。風でガサってなるとビクっ!ってなったりを明け方まで繰り返す。キャンプ場はこういう不安を解消する対価を買うモノなんだなと実感。明日はキャンプ場を探すことを決意しながらウトウトして初日は終了。

2日目につづく

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  1. 9月 24th, 2009 at 04:13
    Reply | Quote | #1

    とても臨場感のある記事で一気に読みましたよ。

    突然ダート道になると大排気量車にはきついですよね。私もまちがえて多摩川の河原に入り込んで難儀したことありますのでよくわかります。

    夜のおすすめ、、、私も知りたい(笑)

    PCと電源さえあればネットサーフィンできますが、それでは普段と変わりないしね。
    文章を書くとか、絵を描くとか、そういったことしか思いつきません。

  2. 9月 24th, 2009 at 17:22
    Reply | Quote | #2

     楽しく拝見しました。
    ツーリングにはとんと行けてないので羨ましいです。
    自分もキャンプツーは好きで昔はやってました。
    でも誰かと一緒が多かった気がしますね。
    携帯やネットも無い時代だったのでひたすら呑んで語ってた気がします。
    iphoneいいですね。
    自分はソフトバンクです。

  3. 9月 24th, 2009 at 21:48
    Reply | Quote | #3

    >ケビンさん
    ダートの国道は、今思い出しても体に力が入ってしまいます。笑
    抜けた時の開放感は今まで味わった事のないモノでした。舗装路はありがたいですね。
    夜の過ごし方は、文章を書くというのはいいですね。
    私も通った道の感想などを書き留める作業と明日の行程を書いたりして時間を潰していました。
    インターネットができると、ぐっとやる事増えそうですが、確かに普段と変わらないですね。

  4. 9月 24th, 2009 at 21:53
    Reply | Quote | #4

    >KAZさん
    キャンプは一人よりも複数の方が、やはり楽しいんじゃないかな。というのが、今のところの私の思いです。
    今後、年を重ねて行くとまた違った感想を持つようになるんですかね。
    次回はまた友人とキャンプをしたいなと。一人旅をするのであれば宿をとっていこうと考えています。
    キャンプで友人とひたすら呑むというのは、楽しいですよね。
    iphoneは使い始めて1年ほど経ちましたが、私の生活には合っているようで、携帯を解約してiphone一本でも今は不自由しなくなりました。

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