「コツ」といっても特筆するような事はほとんど無く、キックスタートを慣行している人にとっては知った事ばかりだと思う。
- エンジンが冷えた状態であれば、チョークを引く。
- イグニッションスイッチをOFFの状態で、ペダルに足を掛けて、ペダルが止まる場所までゆっくり降ろし、(1-4 or 2-3の)上死点を出す。
- 上死点を出した状態でペダルを戻し、再度少しだけペダルをクイっと降ろす。上死点を超え、ピストンが少しだけ下がった感じを想像。
- イグニッションキーをONにしてニュートラルランプを確認、キルスイッチが入ってないことを確認したら、足を下にストンと落とす感覚で踏み込む。
- エンジンがかかる。
以上。とてもコツと言える内容ではないが、強いて言えば、3.の上死点を少しだけ超えた位置までピストンを動かす所が今まで知らなかったコツと言えそう。
1.からおさらいしていくと、エンジンが冷えているのであれば冬に限らずチョークを引いた方がかかりやすいとのこと。
2.でイグニッションスイッチ入れた状態でペダルを降ろして行くと火花が散る事があり、ペダルが止まらず上死点が探し難い事があるので、上死点を探す場合はOFFの状態でやると分かりやすいとのこと。一発でかからなかった時はONのままでもゆっくり降ろせば問題ないかと。
3.は上死点の直後に最大燃焼圧力が来る特性を利用してのことなのだろうか。理由はわからないが、これをやるとかかりやすいことは事実だ。
4.は、蹴るというよりは、踏み込む感じ。KAZさんのキックスタートの記事でサイドスタンドへの負荷を考え、車体の右側に立ってキックを踏み込む。という方法を知り、習得を試みたが、うまく足を掛けることが難しかったのでこの方法は断念して、今は地面に立った状態で(ステップに乗った状態ではなく)車体を跨いでサイドスタンドに負荷をかけずに、踏み込んでいる。
2.の上死点を出す動作で、本当に上死点が出ているのか気になったので、上死点だと思う場所で、ポイントカバーを外して見てみたのだが(左写真)、フルトラキットをインストールしたことで、以前と勝手が違い本当に上死点が出ているのかがよく分からない。。
最後に、3.の動作が言葉だとアバウトなので、写真にしてみた。
2.の動作を終えてペダルを戻した状態からペダルの遊びを入れて、クイっとしたのが、写真の状態。
このあと、またペダルを戻して、ストンと踏み込む。
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おお、なるほどよくわかります。いつもながら、さすがに文章が上手ですね。
コツ3の、上死点をちょっと超える、というところ、私は知りませんでした。
原理を知ればそのとおりですね。よくわかりました。
ところで私のZRXはキックありませんが、夏でもエンジンが冷えた状態では
必ずチョーク引いてます。キャブはみんなそうなんだろうと思います。
参考まで。
>ケビンさん
この文章で伝わるか懸念していたのですが、そういってもらえて良かったです。
チョークは、季節を問わず使用したほうが、エンジン始動には良かったんですね。
冷間始動の時だけ混合比を高めるものだという固定概念に囚われていました。
こういう情報は、私が次に伝える時に、より洗練された情報となり、とてもありがたいです。
ふむふむ。要するに計2回(上死点にもっていった後とクイっと上死点を若干過ぎたところにもっていった後)ペダルは戻してやるわけですね?ピストンの状態が今どうであるかをイメージしながら練習してみたいと思います。ありがとうございました!
>isojunさん
はい。そうです。上死点を少しすぎたところまでピストンを動かすといいみたいです。
エンジンの固体差、蹴る人の差などもあると思うので、微調整をして最適なポジションを探してみてください。
成る程ーっていう感じで読ませて頂きました。
車体の右側に立ってのキックは慣れれば簡単です。
でも乗ったままキックの方がスタンドへの影響は全く無いのでいいですよね。
立ちゴケしないようにサイドスタンドをお守り代わりに出していてもいいですねー笑
>KAZさん
右側に立ってのキックは試行錯誤を繰り返したのですが、なかなか上手くいきませんでした。
それでも、キックスタート自体はだいぶ上達しました。
走り出しの儀式として楽しんでいます。